コウモリの目とは?
コウモリは天井にぶら下がって逆さまにモノを見ます。そのことから、逆の立場で見る・発想を変えるという視点を指します。
言い換えれば、様々な場所から物事を見ると言う視点の数・視点の切り替えです。
ビジネスで重要な思考方法に「クリティカルシンキング(批判的思考)」があります。クリティカルに考えるというのは、常識や前提にとらわれず、本質を追求する姿勢です。
・自分の考えは正しい
・この業界では常識だ
・有名な人が言っているから正しい
・みんなが言っている
と言った、固定観念に多くは囚われています。そこでコウモリの目で逆に見てみることが大事になります。
・そもそも目的はなんだっけ?
・そもそもそれって必要ある?
と、コウモリの目によって前提を疑うことができます。
また、人は自分の立場でしかものが見えていないことが多いですが、ビジネスでは顧客の立場に立つことは特に重要です。顧客の立場になって考えられないと、以下のようなことが起きます。
・自己中心的な商品サービスを企画して売れない
・用途のない業態を始めてしまう
・商圏で必要とされていないビジネスをしてしまう
・市場がないビジネスを始めてしまう
・使いにくい、利便性が低い
・欲しい商品がない
・買いたい価格じゃない
・知覚価値の低い情報発信をしてしまう
・ダサい、怪しい、わかりにくい
もちろん、顧客の立場だけではなく、スタッフの立場、取引先の立場、と言った利害関係者すべての立場に立って考えられないと、どこかで歪みが生じてしまいます。
そのようなことが起きないように、コウモリの目が重要なのです。
さらにはアイデアというのは逆説・反対・非常識といった逆位置から生まれます。イノベーションというのは常に王道の裏側にあるものです。
- 夜中に営業している店がないから24時間営業にしてみる
- この業界にデリバリーがないからやってみる
- 普通は液体だから固形にしてみる
- 一般的に女性向けだから男性専用にしてみる
- 個人向けが主流だから法人向けにしてみる
と言った、他とは反対のことをするから新たな潜在ニーズに対応できるわけです。
そうしたアイデアを生むためにもコウモリの視点が必要ということです。