【エアコンの仕組み】
エアコンは、液体が蒸発するときに周囲から多量の熱を奪う性質を利用して空気を冷やします。 そして、この原理を利用し室内機と室外機の循環するパイプに冷媒という液体を循環させ、液体と気体の過程(物質の三態)を繰り返して、空気を冷やします。
冬場お風呂からよく体を拭かず、水滴のついたまま風にあたると非常に寒く感じますが、体をタオルでよく拭いてからお風呂から出ると、そんなに寒く感じないという経験をしたことはありませんか?
これは皮膚についている水滴が水蒸気という気体になる時に熱を皮膚から奪うため、このような現象が起こります。これと同じように、暑い夏に庭へ打水をすると涼しくなったり、むしむしする満員電車に乗って汗をかいた後、電車から降りて外の空気にあたると非常に涼しかったり、またアルコールを浸した綿で腕を拭いた時に冷たく感じるのも、水やアルコールという液体が蒸発して気体になる時に周囲から多量の熱を奪うからなのです。また、冷媒の流れを逆方向にすることで暖房を行うことができます。
冷媒ガスが空気中の熱を吸収したり放出することでお部屋の温度を上げたり下げたりしているため、冷媒ガスがなければエアコンは能力を発揮できません。
万が一冷媒ガスが漏れてしまい、十分な量が冷媒配管の中に入っていない場合は、熱の移動能力が低下し温度調節ができなくなってしまいます。お部屋が冷えない、もしくは暖かくならない場合は冷媒ガスが漏れている可能性があります。